2009年7月27日月曜日

必読短歌12(馬場あき子・高瀬一誌・加藤治郎・穂村弘)

 必読短歌12のアップをすっかり忘れていました!先回の授業に出てこなかった人は、ぜひ読んでおいてください。
 さて、7月28日で最後の授業となり、前期も終わります。21日は補講期間ということでお休みでした。「28日はナシでもいいのではないかと思うけれど、どうしましょうか」と、いちおう授業の際に聞いておきましたが、格別に積極的なナシ論もなかったので、アリで行きます。ワレワレの授業の後に他の授業がなければ、そのまま飲みにでもいこうかと思ったのですが、けっこう多くの人が授業アリのようなので、流れ解散にならざるをえないのかな、やっぱり???次の時間、授業入ってないよ、という人がいたら、ちょっと飲んでいきましょうか?
 さてさて、必読名歌であります。
 古典短歌によく通じ、現代短歌のなかでも風格ある作風の馬場あき子。弱い者や虐げられた者、滅びゆく者への視線がつねに熱い歌人です。
 諧謔に満ち、禅味もある高瀬一誌の見事な破調短歌は、自由ということのひとつの探究のかたちでしょう。
 なにひとつ大事な(と従来は見なされてきた)事柄を歌わずに、わざと逸らしたところでヤケに執念深く、しかし軽く軽く歌う加藤治郎。ライトバースの旗手と呼ばれました。しかし、そういう歌い方であえて回避しているのは、じつはどれも重要な重いテーマ。彼が表現しないものを見ようとすれば、なにに捉われているのか、なにを苛立たしく思っているのかがわかってきます。
 穂村弘も、加藤治郎と同じ方向を辿ったところがありますが、もっと幼児的、少年的な表現をあえて多く取り入れて作歌しました。授業では、「中2的」という評が出て、すさまじい批評になっていました。中2的、高2的、大2的…ねェ。とはいえ、時代や社会の要求してくる「個人」のあり方に対して、すっかり閉じこもってしまっていたり、まったく無関心していたりする(かのような)彼の歌を見ると、なんだかキリキリと侘しく、悲しく、やるせなくなってくるところがあり、「現代の新たな悲哀を表現した」とでも評しておくべきなのかな、やっぱり、と思ってしまう。


◆ 馬場あき子(ばばあきこ) 一九二八~ ◆

ヘラ鮒の子を持つ胸はうすらかに脂しみ来る生きのあはれさ       

死にたえぬ六寸鮒の瞳の青き澄みは哀しも命にしみて

つぎつぎと魚裂きゆけばかなしさの極まりて立つ血潮のにほひ

一尺の雷魚を裂きて冷(れい)冷(れい)と夜のくりやに水流すなり

杳き日のいぢめられつ子木枯の吹けば走れり木枯の世を

頼朝はどこにもをりてひたすらに蹶起せざれば木を植ゑてゐる

父病めば人遠きかな夏深く終るもの一つ一つたしかむ

生き得じと折ふしに思ひ看取りたるわが眼しづかに父が見てゐし

母の齢はるかに越えて結う髪や流離に向かう朝のごときか

植えざれば耕さざれば生まざれば見つくすのみの命もつなり

花散りて実をもつ前の木は暗し目つぶれば天にとどく闇ある

わが生(しよう)やこのほかに道なかりしか なかりけんされどふいの虹たつ

こはいつの放浪無惨老耄の母がみている海の夜の砂

生き急ぐほどの世ならじ茶の花のおくれ咲きなる白きほろほろ

迷いなき生などはなしわがまなこ衰うる日の声凛とせよ

冬の井戸のぞく恐さに見んとするそこにしかない深さのひかり

冬野ゆく閑吟集こそかなしけれ声にうたえどわれは狂わぬ



◆ 高瀬一誌(たかせかずし) 一九二九~二〇〇一◆

うどん屋の饂飩の文字が混沌の文字になるまでを酔う

カメを買うカメを歩かすカメを殺す早くひとつのこと終らせよ

ワープロからアアアの文字つづけばふたりして森閑とせり

百ワットをこうこうとつけて眠れるわれは愉快犯に近づく

塩からき顔をしていん 相手の思う壺に入らんと思いつつ

眼鏡の男ばかりがあつまりてわれら何をなすべきか何をなしたる

どうもどうもしばらくしばらくとくり返すうち死んでしまいぬ

ホトケの高瀬さんと言われしがよくみればざらざらでござる

鐘をつく人がいるから鐘がきこえるこの単純も単純ならず

男(お)の子女(め)の子むきあうあそび何回もなすスミレ幼稚園

歯車でも螺子でもいいがオスメスのちがいはかんたんならず

頓死その字のごとし大馬鹿その字のごとし蟷螂その字のごとし

何かせねばおさまらぬ手がこうして石をにぎりしめたり

ガンと言えば人は黙りぬだまらせるために言いしにあらず

右手をあげて左手をあげて万歳のかたちになりぬ死んでしまいぬ

中将湯はのみしことなしバスクリンは少しなめしことあり あはは

全身をふるわせながら抗議するこのハエは死ぬ覚悟ではないか


◆ 加藤治郎(かとうじろう) 一九五九~ ◆

だしぬけにぼくが抱いても雨が降りはじめたときの顔をしている

荷車に春のたまねぎ弾みつつ アメリカを見たいって感じの目だね

鋭い声にすこし驚く きみが上になるとき風にもまれゆく楡

もうゆりの花びんをもとにもどしてるあんな表情を見せたくせに

ぼくたちは勝手に育ったさ 制服にセメントの粉すりつけながら

ひとしきりノルウェーの樹の香りあれベッドに足を垂れて ぼくたち

とけかけの氷を右にまわしたりしずめたりまた夏が来ている

にぎやかに釜飯の鶏ゑゑゑゑゑゑゑゑゑひどい戦争だった

ぼくんちに言語警察がやってくるポンポンダリアって言ったばっかりに

定型は手のつけられぬ幼帝だ擬似男根をこすりつけてる

ぼくたちの詩にふさわしい嘔吐あれ指でおさえる闇のみつばち

だからもしどこにもどれば こんなにも氷をとおりぬけた月光

まりあまりあ明日あめがふるどんなあめでも 窓に額をあてていようよ

黒パンをへこませているゆびさきの静かな午後よ さいごのちゅうちょ

れれ ろろろ れれ ろろろ 魂なんか鳩にくれちゃえ れれ ろろろ

歯にあたるペコちゃんキャンデーからころとピアノの上でしようじゃないか

海から風が吹いてこないかどこからかふいてこないかメールを待ってる

抽斗だけがやさしい夜明け十年もまえってうすい手紙のようさ



◆穂村弘(ほむらひろし) 一九六二~ ◆

体温計くわえて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ

「キバ」「キバ」とふたり八重歯をむき出せば花降りかかる髪に背中に

「酔ってるの?あたしが誰かわかってる?」「ブーフーウーのウーじゃないかな」

ねむりながら笑うおまえの好物は天使のちんこみたいなマカロニ

ハーブティーにハーブ煮えつつ春の夜の嘘つきはドラえもんのはじまり

サバンナの象のうんこよ聞いてくれだるいせつないこわいさみしい

歯を磨きながら死にたい 真冬ガソリンスタンドの床に降る星

終バスにふたりは眠る紫の<降りますランプ>に取り囲まれて

はんだごてまにあとなった恋人のくちにおしこむ春の野いちご

杵のひかり臼のひかり餅のひかり湯気のひかり兎のひかり

目覚めたら息まっしろで、これはもう、ほんかくてきよ、ほんかくてき

恋人の恋人の恋人の恋人の恋人の恋人の死

このばかのかわりにあたしがあやまりますって叫んだ森の動物会議

ハロー 夜。ハロー 静かな霜柱。ハロー カップヌードルの海老たち。

おやすみ、ほむほむ。LOVE(いままみの中にあるそういう優しいちからの全て)。

めずらしい血液型の恋人が戦場に行っ。て。し。ま。っ。た。悪。夢。

窓のひとつにまたがればきらきらとすべてをゆるす手紙になった

夢の中では、光ることと喋ることはおなじこと。お会いしましょう

22 件のコメント:

  1. 時間です。

    昨日、7月26日に、新しい欄がなかったため、7月5日~7月12日の欄へ短歌を投稿してしまいました。行き違いがありましたらご確認をよろしくお願い致します。

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  2. 時間さんへ。
    投稿作品、ちゃんと読んでいますからご心配なく。
    新しい欄に投稿していなくてもわかりますので、大丈夫です。

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  3. !!!作品提出締切間近です!!!
     まだ作品やエッセーなどの提出をしていない人、十分に出していないかも?という人は、そろそろ出してください。このブログ上に投稿するようにしてください。採点簿の締め切りがあって、今週末には教務課に提出しないといけません。絶対に今月中に出すようにしてください。

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  4.  大沼です。
     授業の場にこれを投稿するのも正直どうかと思ったんですが、まあ最終週ということで、ちょっといかがわしい歌を四つばかり並べてみました。
     ちなみに四首目は、第一週に提出した短歌の再掲です。連作のなかで前回とはまた違った効果を上げてくれるだろうという狙いのもと、選びました。
     
      一度きりの夜に寄せるうた四首
     
     処女ではない君が気にする背の低さ乳輪の小ささこそを愛す
     
     戦争は遠きにありて思ふもの寝取り寝取られ人生と知る
     
     オーガズムの旅に出たいと言う君の物言わぬ荷物持ちになれたら
     
     男三十、独身、趣味はカメラ、残像ばかり追ってきました

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  5. 岩田です。投稿失敗して半分以上消えました。思い出し次第追加で投稿させていただきます。もう時間もないしやけっぱちに見えるかもですが、僕の作風だと思って許してください。

    笑ってと約束交わした日暮里駅一人涙するスカイらライナー
    困窮し働く時間もありゃしない啄木のような生活つらし
    二本ある歯ブラシ一本捨てました心は軽いがならない電話
    目覚ましを増やし続けて三個目だそろそろ鶏飼っちゃおうかな
    香水を久々に見たら空っぽだドライつけっぱゴメンね環境
    苔球も一日半でカピカピだドライつけっぱゴメンねおもいで
    単位無い金もないし友もないこんなはずじゃぁなかった大学
    悲壮感漂い始める残高照会売るもの探す何も無い部屋
    シャンプーを詰め替え気付く月日の経過昨日七夕だったらしいね
    テレビがねえ新聞とってねニュースしらねえ勧誘電話で知った解散
    ペアリング鈍くなるその輝きに反比例する二人の時間
    今起きた寝る前に届く超えられえぬ時差地球は狭くなってるのかな
    知らぬ間に切れたミサンガベットの下何かいいことおこったっけか

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  6. ・アクセルを握った時の歌

    池袋醜く群れる歩行者よトラックだったら轢き殺してるとこ
    白バイよお前が死ぬたび酒がうまいから飛ばす背中がゾクゾクしちゃうの
    原付でNINJA煽ったら転けちゃって高尾病院で反省する朝
    原付に煽られ転けて血だらけの君の表情(かお)が忘れられないの
    アクセルを握ると人間変わるって?いえいえこれが地なんですよ


    ・アクセルを握っていないときの歌

    寄りかかる防音壁で背を白くして僕はピアノなんて聞いてなかった
    穴だらけの音楽室で背を丸くして君はピアノなんて弾いてなかった

    お祈りをしてから走るの?あれはただバイザー下ろしただけだったのか
    *バイザー:フルフェイスヘルメットの透明なシールドの部分。

    やわらかにホワイトノイズを奏でる雨に耳塞いだのはいつの日からだろうか

    黒板に張り付いた夏草いきれ目を刺す青空掴めぬ空白

    火をまとい揚羽は紋様鮮やかに小指の先まで縮んでいった

    溢れ出す都会の唸り尾を引いてテールライトがカーブに消える

    頑張って良い奴買えよもう疲れたよ次こそ死ぬぞ次こそ死ぬよ

    美味しくて安いワインは見つけたが水割りエタノールの充実感がない

    URLはそこそこ攻めている原付です。

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  7. 春に寝込んでいた時の歌を追加で。

    導けと夢に言はれど羊の我も救えぬ君が血はや酸くなりし

    とびきりの赤を開けたまま入院勧告を出され、まさかそんな金はないので親元に戻ったのですが、帰ってきたら酸っぱくなっていました。
    あと寝込んでいる時神様に会う夢を見て、導けと言われたのですが預言者稼業を始める気にもなれなかったのでそのままです。

    ところで、マン島TTレースをご存じない方は是非見てください。
    イギリスの小さな島で行われるレースで、もちろん普通の公道を走ります。上の動画のよう初心者からGPレーサーまで走れます。当然死人続出ですが。

    http://www.youtube.com/watch?v=D1BJrmMPiJU

    http://www.youtube.com/watch?v=L1v7beGGQd8&feature=related

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  8. ぎりぎりになりましたが投稿させていただきます。

    藍色のひと夏だけの浴衣着て 自分のためかあなたのためかなんて 考えたくない

    水玉にインクを一滴落とすように今日をとじこめられたなら

    左から右手にうつったピンキーリング みじかい夏よ さようなら

    "いつだって別々さ君がそう思うなら" 死んでもそんな事思うもんか

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  9. ものすごく久しぶりとなってしまいましたが、投稿させていただきます。


    いつだって私私は私私がなんで誰かになれるの


    よる波が僕をさらって帰って行くぼくなんてもうどこにもいないのに


    流れる雲を見ているとこう思うんだ世界なんて無くなれば良いのに


    羽を割いたその感触は今も忘れないあの子が笑って踏みつぶした夏

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  10. 誰かがいた電信柱に支えられた夜初めて知った人は優しい


    あぁ蝉や声高らかに叫ばずともぬけがらはすべて潰してあげる


    息をしないで身をよじり衣の上から触れ合えばああここにこそ人間を見たり

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  11. 今上板橋に帰りました。
    時間に、注目して、この意味を、読み取ってください。
    雨が降ってきて痛かったです。150km/hからウェット路面に膝擦りを敢行しましたが見事ドリフトしました。二輪ドリフト。
    我ながら良く立て直しました。

    何故かは言えませんが、信号がよく見えませんでした。

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  12. 神澤一葉さんへ、

     無事に帰りついてよかった!あれだけ酔っていてよくぞ立て直した!
     信号がよく見えなかったのは、隠された心に降る雨が目にもあふれ出てきたためか?
     まさか朝帰りになるとは思いませんでしたが、こちらも今日は寝ずに一日を敢行します!!!
     こんなことをしてると、死にますね、いつか。まぁ、それも酔狂、酔狂。

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  13. こんにちわ。
    昨日はお先に帰ってしまってすみません。
    食い逃げ・飲み逃げとはこのことか、と自分で帰りながら思いました。
    電車で一駅寝過ごしたのもご愛嬌ということで…

    さて。
    昨日話していたこれからの創作に関してです。
    ひとまず、mixi上にKUREMUTSU CLUBを立てました!

    http://mixi.jp/view_community.pl?id=4451937

    です。
    この授業に参加されていた方なら誰でも参加できるようにしたいです。
    昨日7限があって…とか、昨日授業行ってないよ!という人でもこの書き込みを見て参加されても構いません。(よね?)
    ただ著作権とか色々あるので、参加するにはいったん私にメッセージを送らないといけない仕様になってます。
    (参加するボタン押すとメッセージ画面になります)
    ペンネーム(もしくは本名)を書き添えていただければ
    「あー」でも「いー」でも承認しますので、よろしくお願いします。

    また、昨日の飲みメンバーにはいなかったのですが
    「mixiやってないよー」という人がいましたら、
    メールアドレスを教えてもらえれば、mixiに招待します。

    長くなってしまいましたが、よろしくお願いします!

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  14. 柏の葉公園2009年7月29日 13:10

    こんにちは。柏の葉公園と申します。
    今日も暑いですね。
    みなさま昨日は飲みに行かれたのですか?
    行けなくて残念です。

    今更ですが、授業までに間に合わなかった歌を少し投稿させてください。


    むくどりのヒナは人をまだ知らなくてわたしはそっと窓をしめた
    傘ふたつバスを待っている人がいて大人になってもトトロは来ます
    梅の実をつぶしてかぶれた指先もいとしいものの一つならずや
    道端のたそがれどきのねこじゃらし車のライトにぼうっと光る
    コリアンダを摘んで匂う指先を不思議なもののようにもちいる

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  15. 直線からゆるやかに減速して、注意深く倒したのにズルっといって慌てました。やっぱり雨は怖いですね。

    さて二日酔いは全くないのですが、身体濡らしたまま寝たら咳がさらに酷いことに……
    ゼイゼイ言ってます。やばい……

    芋焼酎が苦手で、焼酎ってものをほとんど飲んだことがなかったのですが、昨日のシソ焼酎は美味しく頂けました。
    日本酒はあれだけ飲んでもなんてこともなかったのに、焼酎は一気に回りますね。
    ところが抜けるのも相当早いようで、カラオケを出る時はさっきの酔いが嘘のように抜けていました。

    先生、楽しかったです。ごちそうさまでしたm(_ _)m

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  16.  大沼です。
     ああ、俺も飲みに行きたかったです……。お酒、メチャクチャ弱いですけど。そして朝までカラオケもやってたんですか!? タフですねえ。カラオケ好きどころかカラオケ狂いを自認する俺も、もしその場に居合わせていたらここぞとばかり参加したものを……。
     あ、mixi のコミュ、さっそく参加させていただきます! よろしくお願いしますm(_ _)m

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  17. 柏の葉公園さんへ

     最終日は、「くれむつ和歌集」という21ページにわたる集大成歌集をつくって配りました。授業に参加した人たちの作品を網羅したもので、600首を超えます。柏の葉公園さんの今回の5首、そこに追加しておきます。

    〇梅の実をつぶしてかぶれた指先もいとしいものの一つならずや
    〇道端のたそがれどきのねこじゃらし車のライトにぼうっと光る
    〇コリアンダを摘んで匂う指先を不思議なもののようにもちいる
     これらに共通する植物の使用、繊細なところに注がれるまなざしなどは、長塚節の短歌を思い出させます。近代の日本詩歌の伝統のなかにあった、かそけきものへの視線。「馬追虫(うまおひ)のひげのそよろに来る秋はまなこを閉じて思ひみるべし」なんていう歌があります。夏とはいえ、もう秋の気配のある今年の今頃、こんなまなざしにはずいぶんと共感できそう。

    〇傘ふたつバスを待っている人がいて大人になってもトトロは来ます
     これは名歌ですね。「大人になってもトトロは来ます」っていうのは最高。ぼくの知り合いたちでも、50代、60代、70代になっても「トトロ」にうるうるしている人たちがいっぱいいますよ。だいたい、宮崎駿自身がそんな世代なわけですけれど。ぼくも、トトロに出てくるメイのような幼少期を田舎で過ごしましたから、化け物やわけのわからないものが出てくるようなあんな雰囲気、よ~く体験し続けました。宮澤賢治の世界も、鬼太郎の世界も、いっしょくたになって、あの頃は存在していましたね、どこにでも。

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  18. 神澤一葉さんへ

     肺炎というより気管支炎なんだと思いますが、ゼイゼイしているなら、はやく医者に行って薬をもらってください。薬屋の風邪薬じゃだめですよ。医者で処方されるもののほうが確実だし、はやく効く。いま、へんてこなウィルスがじつは蔓延してきています。ちょっとでも異常を感じたら、はやい措置が必要。秋からは、殺人的に能力を高めたインフルエンザが本気で押しかかってくる可能性もあり。今年は、これからが健康上の本番になります。体調の崩れをあまく見ないように、それから、お互い、体力増強に心がけていきましょう。 

    焼酎は、ぼくもあまり飲まないのですが、プリン体がないので、ビールやワインなんかよりも体には優しいらしいですよ。飲みやすいので、どんどん進んじゃうのが問題ですけれどね。

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  19. 先生、肺炎と診断されて抗生物質を頂いております。
    安静にしているように言われ、本当だったら昨日も休まなければいけなかったのですが、テストが立て続けにあったので。
    テスト抜きにしても、どうしても昨日は出たかったんですよ。
    飲み会にはもっと出たかったんですよ。

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  20. 藤岡文吾さんへ

    「くれむつ和歌集」に収録しないで洩らしていた3首、追加しておきました。

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  21. 空目さんへ

     飲み会、食べ会、お茶会、おしゃべり会だのは、先に帰ったっていいんだし、「宴のあと」をひとり楽しんでいたっていいんです。それに、「食い逃げ・飲み逃げ」なんて、とんでもない。昨日はみんなあまり持ち合わせがなかったわけなので、そう、じゃあ出しとくよ、ってなもんです。そういうのがあってもいいでしょ?
     まぁ、次からは、それなりに費用を捻出して集まろう、ということで。
     
     きのう話のなかで急浮上した(授業とはかかわりのない)詩歌クラブ案ですが、はやくもmixiにKUREMUTSU CLUBを立ち上げてくれたそうで、ありがとうございました。仕事がはやいねぇ。感心、感激です。
     とりあえずは、そこから第二段階に進みたいものです。
     空目さんの話をもとにして、このブログでも、ちょっとその話、まとめて紹介し直しておかないといけませんね。
     

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  22. 神澤一葉さんへ

     そうですか、すでに肺炎だったのか…
     バイトもあったりするのかもしれないけれど、しばらくはゆっくりして休んでください。
     抗生物質を飲むと、腸内のビフィズス菌とかもみんな殺戮されちゃうので、ヨーグルトとかもちょっと食べたほうがいいかもね。明治のLG21ってのは、けっこう効くそうですよ。少し高いんだけど。
    「テスト抜きにしても、どうしても昨日は出たかったんですよ。飲み会にはもっと出たかったんですよ」っていうところ、神澤さんの「せんちめんたる」さが顔を覗かせていていいですね。理屈っぽい、って見える人の裏は、たっぷりと「せんちめんたる」さがあって、じつはめろめろだったりしますね。心なんて、それでいいと思うんですがね。冷静、理性的、崩れない…なんていうのも、程度問題ですよ。行き過ぎると、たんにつまんないだけですから。

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