前期の授業も残すところ4回ほどです。そこで前期評価方法の確認を。シラバスには、50首以上創作すること、と書いておきました。それに近づいている猛者たちもいますが、なかなか50首はきついという人も多いようです。当然。長く作っている人たちでも、4か月ほどで50首は作れないという人もたくさんいるのですから。自分の作品に厳しい人は、なおさらのこと。
というわけで、ここらあたりで変更しておきましょう。とりあえず、10首以上作れば合格。あとは出来ぐあいで判定を上げていくということにします。いままで作っていない人も、これから頑張って投稿してください。また、どうしても短歌のかたちでは作れないという人は、内容自由のエッセーでも自由詩でもOKです。それらもここに投稿してください。他の人にも読めるというのが大事なところ。他人の文章などを見るのはけっこう楽しいものです。どうせなら、楽しましてくれるような詩文を載せてください。
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2)第8週制作作品(6月9日から6月16日までの提出作品)
6月16日には第8週目の制作作品の読み合いをしました。6月16日2時頃までの投稿分を扱っています。先週に続き、これも横書きで試してみました。内容は以下の通り。
もっとも、16日はこの途中までしか読めませんでしたので、次回はこれを継続して読み、検討していきます。
澁谷美香さんのコメント...
ぎりぎりですが投稿します。
今週はなんか色々あってストレスが溜まっていたのでそのイライラを短歌で吐き出してみました。でも短歌というよりほとんど日記になってしまいました。日記だけどフィクションもアリです。勢いで書きなぐった感じです。
六月二日 「みにきてよ」もらったライブのチケットは鞄の底でくしゃくしゃにする
六月三日 オツカレサマ 形式だけの言葉しか言えない私はファービー以下
六月四日 相手の立場考えないで行動する17才など卒業しました
六月五日 カレーがね、作りすぎててあまってて…ハートを盗む泥棒のはじまり
六月六日 弾くたび埃舞い散るレスポール 削れてくプレゼントだったピック
六月七日 添削済みおたおめメール 先生いわく1日遅れがミソらしい
六月八日 本当はお金も時間もあったのに チキンは当分肉食になれず
2009/06/09 15:11
炬燵さんのコメント...
こんばんは、炬燵です。前回の授業では自分の歌が色々と取り上げられて、たいへん楽しかったです。では今週も五首読みます。
君の横顔が見られるポジションをすぐに見つける習性みたい
いつからか君に貸すこと考えてから本を選ぶようになってた
そこ俺も一緒に行きたいって言えなくてまたその話題に戻りたいんだ
君が来る日覚えてから最近は曜日感覚はっきりしてる
「この恋がいいね」と君がいったからその漫画みて努力はじめた
2009/06/11 0:12
叉旅猫目さんのコメント...
叉旅猫目です。わわ、気づけば私めなんぞのうたにみなさんからのコメントが!ありがたやありあがたや(お返事遅れてすみません)。
>大沼さんご指摘の通り「1995年」は阪神・淡路大震災と地下鉄サリン事件を意識しています。9/11があの事件を想起させてしまうように、1995という数字の並びには単なるそれ以上の意味が望む、望まないは関係なく付与されてしまうと思うんですね。1999=ノストラダムス、みたいに。そういった記号が反射のように人に意味を伝達してしまうっていうのが面白いなーというか好きなので、このうたを作りました。で、そういった大きな事件からまだ立ち直れていない、そこから進んでいない何かもあるのでは、という想いから、その得体の知れない感じを「取り残された幼女の尿意」にこめてみました。
>炬燵さんお褒めの言葉ありがとうございます。ご指摘の通り「1995年」のフレーズとリズムで「勝った」と(何にだよ)思いました(笑)。私も時代性を感じる作品が好きですね。炬燵さんが好きかどうかはわかりませんが、私は穂村弘さんがとても好きです。サバンナの像のうんこよ聞いてくれだるいせつないこわいさみしいとか涙が出るほど素晴らしいなぁと個人的に思います。それと(つけ足しみたいな言い方ですみません)、炬燵さんの「Re:Re:メール末尾の―END―が君からの本文よりも切なく光る」は傑作だと思います。少なくとも私はどんぴしゃでした。このうた3000円くらいで買いたいくらい(笑)で、以下、今週の作品です。巧くいかなかったので、一首のみです。
順番を間違えたまま朝がきて僕らの正しき愛が始まる
2009/06/15 21:34
ゆるりさんのコメント...
ゆるりです。先週の授業は色んな方の意見が飛び交ってすごかったですね。楽しませていただきました。搾り出した3首。
秘密など窓が曇れば覆われる今夜は星がやたら多くて
にじりよる醤油ラーメンの香りと指がさまよう衣擦れの海
食われるか撃たれるかする猪の首は短く太く短い
コメント今回もしたいんですけど、今日は寝落ちしそうです、またの機会に。
2009/06/15 23:07
SAI さんのコメント...
しばらくご無沙汰していました。SAIです。
蜜のように甘い微笑みこぼすだけ心を溶かす優しい調べ
木の精がニコリと笑った雨の日の静けさのなか小さな出会い
最近流行不満体質改善方季節限定感謝体質
シラサギさん今日の成果はどうですか?まだまだですよと長伸びる影
雨の日に「にゃお」と鳴かないで夜知らぬ自販機住まう傷ついた猫
眺めやる瞳はいつの日の光正午の日陰老人は待つ
缶蹴りのどこかに忘れていた缶のふた開けるって約束したね
離れてもいつでも共にあるのだと何かのはずみあのふたが開く
耳奥にかすかに残るざわめきを閉じ込め眠る落日の鐘
雨音に負けじと鳴いてる君思い六月雨の街をスキップ
朝もやの薄霧のたつ芝原は雫の奏でる目覚めの歌ね
2009/06/15 23:10
大沼貴英さんのコメント...
大沼です。
>叉旅猫目さん「取り残された幼女の尿意」の表現意図、なるほどと思いました。不可解だった部分が少し、すとんと納得できたというか。「幼女がそのまま大人になった」ことへの虚しさや悲しみが「取り残された幼女の尿意」という表現に、絶妙な具合に込められていると思います。論理的な言葉では表わしがたいけれど、たしかに「取り残された幼女の尿意」とせざるをえないような気分です、不思議なことに。
それでは、今週の投稿です。
あの音楽に寄せるうた七首
朝の駅ふいに和音を知った君アカペラでもおじけず歌えよ
十六分音符の裏の抜け穴に乳首の位置を透かし見る梅雨
俺たちのロックスターが愛を説き顰蹙を買うのもまたロック
冷え性の君が重ねた手の甲のうわべ掠めるポップンポップ
酸欠の渋谷クアトロ耳鳴りという免罪符もちかえる夜
臆病な友の後ろで発射台、モッシュにダイブさす仲直り
濡れ枕ふいに聞こえる弦楽を知ってしまった知ってしまったね
2009/06/16 0:26
渋谷 彰広さんのコメント...
水差しの湛える青に映る盆運ぶ思いはわだつみに注ぐ
まあるさんのコメント...
まあるです。コメントに参加したいところですが、眠くてしかたがないのでまた後日・・。
5首投稿します。
三年忌祖父の戒名、耕雲院 梅雨空に鍬を握る手を見る
明鏡たる皐月の稲田あぜみちに佇めば平行世界の誘い
彼方より、うすみどりの水面溶けいる死をまつ
透きとおるようなAM7時またたきの後16時 汚れたリネン
痛む脳髄恋人に歌ったフォーレなぞる夜 ふ、と愛されていたことに気づく
2009/06/16 2:03
渋谷 彰広さんのコメント...
すみません、2009年06月16日1時39分に提出したものを訂正します。
水差しの湛える青に映る盆運んでゆけばわだつみにつぐ
2009/06/16 2:11
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3)必読短歌9 ~富小路禎子・松平盟子・大滝和子
今回は世代の違う女性歌人3名の歌を並べました。それぞれテーマも違うので、安易な比較はできませんが、どれも見事なものです。
◆ 富小路禎子(とみのこうじよしこ) 一九二六~二〇〇二◆
女にて生まざることも罪の如し秘かにものの種乾く季(とき)
ほのぼのと愛もつ時に驚きて別れきつ何も絆となるな
殻うすき卵かかへてゆく巷秋晴れなれば心うづけり
処女(をとめ)にて身に深く持つ浄き卵(らん)秋の日吾の心熱くす
急ぎ嫁(ゆ)くなと臨終(いまは)に吾に言ひましき如何にかなしき母なりしかも
白き砂漠の中に建てたき父母の墓長き家系の末に苦しむ
未婚の吾の夫にあらずや海に向き白き墓碑ありて薄日あたれる
自動エレベーターのボタン押す手がふと迷ふ真実ゆきたき階などあらず
ある暁(あけ)に胸の玻璃戸のひびわれて少しよごれし塩こぼれきぬ
母胎より彼岸に到るここの道いましばらくの緋なる夕映
抱擁をしらざる胸の深碧ただ一連に雁(かりがね)わたる
しばしの間地上をはしる電車より見し曼珠沙華 一生(ひとよ)のごとし
吾の後生(あ)れしものなきこの家にまた紫陽花は喪の色に咲く
八月の炎暑に吾を生まんとし母は一片の氷(ひ)を噛みしとぞ
共に餓ゑ耐へし昭和を送る夜半椿凛と咲き満つ
わがかつて生みしは木枯童子にて病み臥す窓を二夜さ敲く
核を持つ地球のどこかに咲き闌くる芥子畑不穏なれど麗し
焼跡に杙のごと立つ少女吾敗戦の日の白黒写真
◆ 松平盟子(まつだいらめいこ) 一九四九~◆
今日にして白金のいのちすててゆくさくらさくらの夕べの深さ
父と娘(こ)と待ち合はせゆうべ帰るさまウィンドの続くかぎり映れる
泳ぎ来てプールサイドをつかまへたる輝く胸に思想などいらぬ
宙(そら)へ地へ還るブランコこのゆふべ街は衛星のごとく寂しき
口うつされしぬるきワインがひたひたとわれを隈なく発光させゐる
未来とはまづ明日のこと珈琲を冥府のごとき胃に堕しつつ
梨をむくペティ・ナイフしろし沈黙のちがひたのしく夫とわれゐる
三十代日々熟れてあれこの夜のロゼワインわれを小花詰めにす
萩ほろほろ薄紅のちりわかれ恋は畢竟はがれゆく箔
やうやくに飼ひならしたる〝非と哀〟が〝火と愛〟に音(おん)かよふことあはれ
クレヨンに「肌色」という不可思議の色あり誰の肌とも違う
くちびるは柔らかきゆえ罪深し針魚(さより)の銀の細身を好む
人に言うべきことならねど床下に大槿(おおあさがお)が口を開けおり
ファスナーは銀の直線、みずからを断つ涼しさに引き下げており
ディスプレイの中には桜ふりつづき徒にながめせしまの四十歳(しじゅう)
遠くから飛び来て遠く去るものの一つか恋も首細き鶴も
垂れこむる冬雲のその乳房(ちちふさ)を神が両手でまさぐれば雪
馬の肌ゆびさきに辿るしずけさに秋は終わりぬ尾花ゆれおり
◆ 大滝和子(おおたきかずこ) 一九五八~◆
サンダルの青踏みしめて立つわたし銀河を産んだように涼しい
眠らむとしてひとすじの涙落つ きょうという無名交響曲
あおあおと躰を分解する風よ千年前わたしはライ麦だった
プラトンはいかなる奴隷使いしやいかなる声で彼を呼びしや
さみどりのペデイキュアをもて飾りつつ足というは異郷のはじめ
めざめれば又もや大滝和子にてハーブの鉢に水ふかくやる
うれしいときなぜ手を叩く祈るときなぜ手を合わす内野席にて
反意語を持たないもののあかるさに満ちて時計は音たてており
あじさいにバイロン卿の目の色の宿りはじめる季節と呼ばむ
猫の目にむかいてそっと聞いてみる「宇宙はなんがつなんにち生まれ?」
二千個の人形かざる博物館どの表情もみなわが心理
はるかなる湖(うみ)すこしずつ誘(おび)きよせ蛇口は銀の秘密とも見ゆ
スカートの影のなかなる階段をひそやかな音たてて降りゆく
ほの光るDNAをたずさえてわたしは恋をするわたしもり
ベッドからまた降りたちぬ八時間われなる海をさすらいてのち
12歳、夏、殴られる、人類の歴史のように生理はじまる
地球儀に唇あてているこのあたり白鯨はひと知れず死にしか
はてしない宇宙と向かいあいながら空瓶ひとつ窓ぎわに立つ
ゆるりさんの投稿のなかで、「いつもこういう微妙なニュアンスに悩みます」とありますが、短歌とはそういうもの。効率重視の現代では、こんなものに悩んで時間を費やしてもしかたないのに、と思わされる時もありますが、「微妙なニュアンス」にこそ莫大なエネルギーの秘密があったりするみたいでもあります。
返信削除ゆるりさんの今回の歌は、突き抜けた感じがあって気持ちがいいです。
〇青空と曇天色のパンツとのあいだに立った私緊張
これについては、
◇青空と曇天色のパンツとのあいだに立った私、緊張
とか
◇青空と曇天色のパンツとのあいだに立ったワタシ、緊張
ぐらいはやってもいいかも。
◇青空と!曇天色の!パンツ!と!の!あいだ!に!立った!ワ!タ!シ!キンチョウ!!!!!!!
ぐらいやって、さらに顔文字もいいのでは?
〇夕闇のセピアに溶けて風景画と化すばぁばの背中は小つぶ
〇2000mm森の深部を仰ぐがごとく澄み渡りゆく喉仏かな
〇群青のパラグライダーの端っこに掴まってでも希望する飛翔
〇友人がハマりはじめたヨガの名は十二指腸のポーズだそうな
〇干したてのお布団みたく純情無垢の湯気たちのぼるあなたの匂い
このあたり、ゆるりさんの個性が出ているところ。どこか土の香りというか、都会風な軽薄きれいキレイ路線とはぜんぜん違う質実な生の感触を手放さない見方が一本通っていて、そこが将来恐るべしと思わせられます。ユーモアもあるしね。
〇8日目の洗わぬ靴下の悪臭に負けじ劣らずじ君のうそ
これは、「劣らずじ」が「劣らじ」かな?
〇揺れる。君のパルスと白い壁白い壁に一点のしみみっけ
「一点のしみみっけ」の楽しさ、緊張のこのそらし方。ここには、生きる方法論がありますね、すでに。
〇悲しき酒飲みの口はライフルだっただった頃だだだだだだ駄々っ子
おもしろい。しかも、遊び方がわかりやすい。しかも、安易という印象を与えない。適切。西部劇のヒトコマふうの漫画を添えると最高。短歌マンガが、どうしてあってはいけないか???なのだ。
未完の歌の場合。
〇君の言うあなたのももの白き油脂それが好きだと口のほころぶ
〇あなたの言うあの子のももの白き油脂それが好きだと口のほころぶ
藤原夏家的には後者のほうが。「あなた」が「あの子」の腿のことを好きだというのを聞く「私」、という構図は朗らかにあかるく淫猥していて、よろしい感じです。
先週は五限時に気分が悪くなり、欠席してしまいました。来週は出席する予定です。
返信削除二十三首 いきずらき 飛び込んだ先 ジャパン。吐けど浸れど キックリターン
二十四首 巷行く 文末泳ぐ 海馬 気づけば背伸び おもしろきかな
二十五首 たつ霞 関所につけず 霧の中 どこか聞こえる まつりごとの音
二十六首 焼けた肌 綺麗なうなじ ふふふ麩麩 特価品 美女木の店
二十七首 水回り かまびすしきね じゃあじゃあ 子の口捻れば ぽとり、ゴメン
二十四首目の海馬は竜の落とし子のことです。上の句を下の句と掛けましてその心はXだ。の最後の発見、感動、視点の変化等がなかなか上手くいきませんね。ボヤキです、ハイ。
各句ごとに間を空けたのは初句、二句、三句、四句、結句を読んでくださる方々への分かりやすくするための配慮です。過去の形式に挑むつもりはありません。指摘頂ければ、すぐにつなげた短歌を投稿しなおしますので、その旨よろしくお願いいたします。
返信削除まあるです。
返信削除先週の授業の歌批評がきいていて面白いと思ったので一首よんでみました。
歌批評しよ クリアだの濁りだの早稲田ビールの夜7時半
あまりよい出来にはならなかったですね。。
上含め6首投稿します。
予感す。雨は蝕む蜘蛛の糸 沈黙と小指 ぱつり、ぱつり、と
筆と病 僕の苦しみは青僕の悲しみは青喜びは青
「助けて」呟く自嘲リアリティをもたない誰かの青い碧い背
シリコンが埋め立てる僕の甘さヴィニルのつやめき オイルの先 独り
下校雨君にさしだす相合傘 問はず語らず発光する頬
大沼です。
返信削除先週は色々あって欠席してしまいました。就活で疲れたからとか、女の子に散歩に誘われたからとか、まさかそんな。まさか。はは。
ということで、明日こそ必ずや出席します。たとえ最近めっきり減ってきたスーツ姿だろうと。二社の面接を終えたあとだろうと。その宣言もかねて、今週は五首、投稿いたします。
定型の夜に寄せるうた五首
持ち越してゆく秒針に苛まれ切り刻む言葉の先は曇り
大丈夫だと責め立てるやつがぜんぶ繰り越していってしまった夜
窓のない部屋の壁すなわち痛み、ひとの心を吸って膨らむ
十六夜の月の明かりもご多分にもれず宵越しの気分は晴れ
思い過ごしだったというよ青春はぜんぶ、この夜そのままでいる
こんばんは、
返信削除SAIです。
前回に引き続き今回もモリモリいきます。
脱衣所のすっぱい臭い染み込んではるかなる日々湯気の向こうに
光もち母より出でてしばしの夜舞い散るいのち空かけてゆく
ひとつぶを重い口開けをつかみとる心の霞メロディになる
窓の外雨降りしきる灰色に遠くの音がはっきり聞こえる
砕け散る雨粒たちよどこへ行くこの降りしきる雨音の中
この場所に君はとどまり僕は行く呼吸し止まぬ海越えて
白き犬が海とたわむれる波打ち際にわれ昔友の逝くを見る
波の音思い出たちも一滴寄せては返す時の流れに
君の死はもうここにない血肉へと消えてしまったね共に生きよう
波際の寄せては返す音に入り命の呼吸に漂う泡か
靴底にいっぱいの夢すり減らしお姫様は大人になるの
ざわめきを靴底深くに閉じ込めてあの日を偲び眠るハイヒール
花々の散ってしまった残骸が大地を汚し蟲らは住まう
静寂の虚空を破る意志つぶて波緩やかに目覚める意識
雨滴たわむれた日は清らかに静かな音の空白残して